2020年12月24日木曜日

長崎県医師会は論理的ではない

しかし、医師会の頭の悪さには、あきれてしまう。

何も書かないつもりだったけど、さすがに書かずにはいられなくなった。


まず世間の人は誤解しているみたいだけど、基本的に開業医って、頭悪いんです。

「医師会の人って、頭いいはずなのに、なんでこんな馬鹿なことを言うの?」というコメントをネット上でよく見かけるが、それは大きな間違いなのだ。

開業医というのは、基本的に決まった治療法に従って、それを間違いなくこなすことが求められている。自分で頭を使って勝手な治療をやっては、いけないのだ。

もしかしたら大学入学時には頭が良かったのかもしれないけど、何十年も頭を使わないと、どんどん馬鹿になっていく。

そして医師会というのは開業医による政治団体です。決して新型コロナ患者を受け入れて苦労している大学病院や市民病院の代表ではありません。医師会の人が何を言っても、自分の病院ではコロナ診療はやっていないのが事実なのだ。


医師会の悪口はさんざん書いてきたが、今回書きたくなったのも、この論理性のなさに、あきれてしまったからだ。

【医療危機的状況宣言】「命を守る通常の医療ができない。皆さまの行動変容しかありません」長崎県医師会

長崎県医師会は「マスクの着用や手洗いの徹底」などを改めて呼びかけ、森崎 正幸 会長 は「家庭内感染も増えているので、できれば家でもマスクを着用してほしい」と話しました。

頭悪いとしかいいようがない。もう、論理より精神論である。

家庭内感染をどう防ぐかについては、京都大学ウイルス・再生医科学研究所の宮沢孝幸教授が「あきらめるな」と色々説明していた。具体的には食べ物を大皿にせずに取り分けるとか、飲み物の回し飲みしないとか、プリンを回して食べてスプーンを共有することがないようにするとか、とにかく唾液の交換が起こらないように注意すると言われていた。

本当に家庭内感染を防いで欲しいと思うのであれば、こういう話をしなきゃいけないんじゃないですか?何故、「家でもマスク」になるのですか?


そもそも医師会や首長が言う「新型コロナに罹らない」ための対策が間違っていると、常々私は思っている。マスク着用なんて、順番は後も後。一番大切なことを、まず言えよ。

コロナウイルスは風邪のウイルスである。だったら、新型コロナに罹らない方法も、風邪をひかない対策が基本である。風邪をひかないためにはどうするか。よく寝てよく食べて陽に当たって適度に運動してウイルスに負けない体を作ることではないのか。マスクをつけて室内に引きこもっていると、そりゃ抵抗力落ちて風邪ひきますよ。外に出る時までマスクつけてちゃ、陽に当たらなくて不健康でしょ?

最初の頃は、長大医学部の専門家もこういう話をしていたと思うが、今は全く聞かない。正しいことを言っているのは、千葉市長だけである。以前ここのブログでも紹介したが、再度引用する。

https://www.facebook.com/toshihito.kumagai/posts/3648746841861464

私も市長としての職務に加えて早朝・夜や週末に選挙に向けた諸作業をしていますが、しっかりと睡眠を取り、免疫力を維持するよう意識しています。また、毎日の体温測定などの健康管理も徹底しています。

そして2番目に大事なこと。「具合が悪いと思ったら、外に出ない。」熱があったのに居酒屋でウイルスを撒き散らした県議会議員など、論外である。何故、「少しでも体調が悪いと思ったら家から外に出るな」と言わずに、若者は飲食店に行くなという話になるのか。順番が違う。これも、最初の頃は長大医学部の専門家が言ってた気がするけど、最近全く聞かなくなった。

まあ他にも長崎県のコロナ感染状況についてや感染対策についても書きたいことは色々あるけど、今回はこの辺までにしておく。とにかく医師会の言うことに論理性がなくて根性論だけだということは、県民の方々は広く理解しておいて欲しい。

長崎県医師会が長崎県の観光業界と飲食店を殺した

本文なし。

書く気も起こらない。

2020年12月17日木曜日

徹底した感染対策を取っている人ほど新型コロナに感染している

表題は、東京の会社員から聞いた話。

大企業に務めていると、同じ会社の従業員で新型コロナに感染した人は珍しくないそうだ。そして、感染した人を見ると、「徹底した感染対策を取っている」人ほど感染している、ということである。

この話はなるほどと思った。私は専門家が言う「感染防止対策」は効果の薄いものばかりで、逆効果のことも多いと普段から主張している。典型的なのがマスク着用である。マスクの常時着用は、現状を見ると感染防止効果よりも遥かに逆効果の側面が大きい。

下のリンクは今朝の千葉市長からのFacebookにおけるメッセージである。千葉市長はきちんと数字ベースで現状を分析されており、言っていることが科学的で、専門家の言う間違った対策は取っていないので、私もずっとフォローしている。

https://www.facebook.com/toshihito.kumagai/posts/3648746841861464

ここで最後に書かれていることが重要である。

私も市長としての職務に加えて早朝・夜や週末に選挙に向けた諸作業をしていますが、しっかりと睡眠を取り、免疫力を維持するよう意識しています。また、毎日の体温測定などの健康管理も徹底しています。

これが最大の新型コロナ対策なのだ。最初の頃は専門家も「免疫力を高める」と言っていたはずなのに、最近は全くそういう言葉を聞かなくなった。今でも正しい対策を主張される千葉市長は素晴らしいと思う。

そもそもコロナウイルスとは風邪のウイルスである。風邪をひかないための対策は何かと聞かれたら、睡眠取って、きちんと食べて、適度な運動をして、免疫力を高めることだと専門家は言うのではないか。風邪のウイルスを避けるために常時マスクをして家に篭もりなさいという専門家は、果たしているのか。この時点で、今専門家が言っていることは、感染防止対策として間違っていると断言できる。

そしてタイトルに書いた話である。一日中マスクをして家に篭もっていたら、不健康そのものである。だから免疫力が低下して新型コロナに罹患するのだ。東京では普通に新型コロナウイルスはその辺に充満しているので、もう避けることはできない。だったらマスクを外して外に出て、極力健康な生活を送る方が、ウイルスに負けない体になって罹患しないのだ。

「ウイルスはどこにでもあって、日常生活で曝露することは避けられない」。まずこの事実を認めないといけない。少なくとも長崎市内は今年1月からウイルスがあふれ返っているので、どこにでもウイルスがある状態だと思う。だから、別に接待を伴う飲食店に行かなくても、ウイルスを貰うことは日常的に起こるのだ。貰ったウイルスをマスクをすることで封じ込めると、自分で増殖させてしまい発症する。


そもそも日本感染症学会の理事長が頭悪すぎて、話にならない。

市中感染の影に「見えないクラスター」 感染症学会理事長が訴える“五つの回避策”

「マスクを着けていれば感染リスクは低い」とか書いているけど、じゃあ長崎市副市長はマスクを着けてなかったのですね。


舘田教授インタビュー 政府の対応に焦燥感 記者ノート

舘田氏をはじめとする専門家や医療関係者の間で使われる、「ハンマー・アンド・ダンス」という言葉がある。

私は「専門家」の信頼性を測るいくつかの指標があって、1つはマスク着用を主張するかどうかなのだが、この「ハンマー・アンド・ダンス」も指標になっている。これを言う人は信用できない。感染拡大を抑えられるハンマーがあるのですか?それは無いというのが、今までの世界の情勢を見て言えることだ。そんな不可能なことを、学会の理事長が言っているのだから、感染症学会が言うことは全く聞いてはいけないと、強く感じる。

この騒動の最初の頃に聞いた話だが、医学のなかで感染症の分野は人気がなく、人材のレベルが低いそうである。それが事実であることはその後の状況を見てよくわかったし、そもそも理事長がこんな風では、会員のレベルはどの程度なのかと悲しくなる。千葉市長の方が、遥かに感染症学会の理事長より状況を読めているし正しい対策も取れている。こんな頭のおかしい理事長に振り回されるのでは、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会(舘田氏もメンバー)からまともな答申なんか出るはずがない。

下のリンクは感染者を沢山出したホストクラブ経営者の対談である。実際に感染者を出した状況を沢山知る人が、どういう所で感染をするのか、どういう対策が有効なのかを一番わかっている。飲食店を経営する人は、是非下のリンクを見て欲しい。いかに無意味な対策を取らされているのかが、わかるはずだ。

【GoToトラベル一斉停止表明】コロナ感染は人の移動が原因か?宮沢准教授と新宿ホストクラブの1年を振り返り、感染のメカニズムに迫る。

一言書き加えておけば、長崎県が出している方針は、無駄な対策を強調されず、おおむね正しいということだけは、言っておきたい。このブログでも、そのことは繰り返し書いている。


そして今の専門家がいう対策だと、差別を助長することにつながるということを、専門家は認識しているのだろうか。「対策を取れ」「危険な所には行くな」と言うと、罹患した場合「対策を取っていなかった」「危険な所に行った」と思われるのは、当然のことである。実際に長崎市副市長が罹患した。市民の大部分は「副市長は感染対策が足りなかった」「副市長は危険な場所に行った、危険なことを行った」と思っただろう。それが差別の原因になる。

東京の会社員の話でも、罹患した人が保健所の調査を受けると、絶対に心当たりがあるような行動は取ってないのに、「どこか言えない所に行ったでしょう?」と繰り返し聞かれて、尊厳を傷つけられるそうだ。長崎市副市長が保健所の人からどういう対応を受けたかは知らないが、差別を生み罹患者を傷つける行為の原因になっているのは、行政側の対応なのだ。



2020年12月13日日曜日

長崎市副市長の感染は「気の緩み」が原因なの?

長崎市の武田副市長が新型コロナウイルスに感染した。

長崎市副市長がコロナ陽性 市長「誰でも感染する」 危機感あらわ

「気の緩み」で感染拡大するのであれば、副市長には気の緩みがあったのでしょうね。

そして、長崎市は感染防止対策が足りなかったのでしょう。市役所の運用を考え直しましょう。職員はマスク着用はもとより、全員職務中はフェイスシールドの着用を義務づけましょう。

こんな考え方、もう馬鹿らしいと思いませんか?長崎県教育委員会はこれをやったのですよ。長崎県は長崎市に対し、さらなる感染対策強化を要求しましょう。

北陽台高校の感染防止対策を見て具合が悪くなった


私は最初から主張しているが、そもそも新型コロナの感染をゼロにすることは不可能なのである。それはインフルエンザの感染をゼロにしよう、というのと同じレベルのこと。ほぼ不可能であるし、それを実行しようとすると、弊害が大きすぎる。

そして、罹った所で50歳未満であれば、新型コロナの恐怖はインフルエンザ以下なのである。ここではっきり厚生労働省新型コロナ対策推進本部の参与も務める高山義浩氏が言っています。その程度の病気に対し、ここまでの対策を取る必要があるのか。しっかり考え直す時期に来ていると思う。


今の新型コロナウイルス対策は、科学的根拠がないことを、感情だけでやたら強調している所に大きな問題がある。前回も書いたが、マスク着用に感染拡大防止効果があることは、学術的に証明されていない。多分、長崎大学の専門家はそのことがわかっているから、長崎県や長崎市が出している感染防止対策に、マスク着用は強調されていない。

マスク着用に効果があるのであれば、国民のほとんどがマスクを着用していないスウェーデンでの感染が他国に比べて大きくなっていないといけない。しかし実際には、他国と比較して大きな差はない。スウェーデンの政策決定をしているテグネル氏は、国民にマスク着用をさせない理由として、学術的にマスクの効果は否定されているという根拠とともに、「マスクを着用することで国民が安心してしまい、他の感染防止対策を怠るようになる。」ことを挙げている。

日本の状況を見ていると、まさにこの通り。北陽台高校でも換気の徹底は言わずにマスクやフェイスシールド着用を言い出したり、接待を伴う飲食店でもフェイスシールドで感染防止をしていた、などという報道が出る。マスコミも感染拡大を止めたいのなら、換気が十分だったのか、ということを、マスク着用以上に報道すべきなのだ。前回に引き続き書くが、長崎県からの「お願い」では、飲食店に対し換気の徹底は要望しているが、マスク着用には言及していない。

https://www.pref.nagasaki.jp/shared/uploads/2020/12/1607497350.pdf

上のリンクの6番目に書いてある。

この辺は、長崎大学の専門家が出すメッセージが間違っているのだ。国が間違ったメッセージを出しているのだから、少なくとも県内においては、国のメッセージに負けない位の圧力で、正しいメッセージを出さないといけない。一線級の研究者であるという自負があるのなら、国が間違っていると堂々と言えるはずだ。言えないのなら、そういう研究者を税金で養う価値はない。そんな税金があるなら、私を国立大学で雇え(苦笑)。長崎大学の研究者も、自分たちは世界のトップ級にいるという自負はあるんだろうから、何故国に遠慮して演壇の上でもマスクを付けて講演するなんていう、非科学的な行動を取るのか。その時点で私は彼らの研究者としての能力を疑っている。

結論からいえば、市民が無理なくできる範囲で、経済社会活動に悪影響を与えない程度の感染対策を取り、感染したら仕方がないと思えるようにしないといけないのだ。もちろん換気が悪かったりどんちゃん騒ぎをするのは良くないが、インフルエンザ程度の感染対策を取っていて、罹ったら仕方がないと思える社会にしなければならない。長崎大学の泉川教授も、「インフルエンザ程度の対策でいい」とおっしゃってたはずなんだけど、どうなっちゃったんでしょうね?考え方を変えたとは思わないので、自分の意見を封じ込めちゃったでしょうね。


国が間違ったメッセージを出しているのも、間違った思考回路を持った人が「新型インフルエンザ等対策有識者会議」の構成員に入っているからだ。特に問題なのが、平井鳥取県知事だと思われる。

平井知事は全都道府県知事の中で一番まともな人だと思っていた。しかし極度のコロナ脳で、まともな思考ができていない。コロナ脳は頭の良さとは関係なく発症するというのが今回の騒動でよくわかったが、その一例である。

それに対し、和歌山県知事はコロナ騒動の初期から実に適切な対応を取られている。

この和歌山県知事からのメッセージは必読である。

新型コロナウィルス感染症対策(その44) ‐大阪が危ない。日本も危ない。‐

私が日常から言いたいと思っていたことを、実にわかりやすく整理されている。


この図である、医療現場のひっ迫を解消するために、国民に行動・営業の自粛を求めるのは、ちょっと短絡的で行き過ぎじゃないの?ということだ。その前にやるべきことは、ある。

医師会の人たちは頭が悪いので、論理的に物事を考えられない。だから、途中をすっ飛ばして最後の所に行ってしまう。さらにタチが悪いのは、医者が言うことには無条件に国民が従うし、従うべきだというふうに思い込んでいる。まわりがそう思い込ませる行動を取るから問題なのだが、医療現場でやるべきことをやらずに、いきなり市民国民の行動を制約するようなお願いを出すのはおかしい。そしてお願いをするのなら「自分たちの準備・努力が足りなくてこういう事態になったので、申し訳ありませんが国民の方々にも協力して頂きたいです。」と頭を下げるべきだ。医者というのは、人に頭を下げるという行為ができない人種なので、言うだけ無駄なのだが。

今回の医療機関のひっ迫の原因は、新型コロナ患者に対する過剰な病院の対応を要求されていることだ。これは初期から言われていることで、何故秋の余裕がある時期に、ここを改善するように国に対して医療機関側から強く要望しなかったのか。完全に医療側の怠慢である。その怠慢のツケを、今になって国民に押し付けるというのは、おかしな話だ。まずは自分たちの怠慢を認めることが先である。

和歌山県知事が言うのは、上に挙げた部分で、国民にお願いする前に出来ることはあるだろう、ということだ。知事の立場から見ると、自分の管轄である途中の保険医療行政・保健所の対応で取るべき対応はある、と書かれている。早い話が、医療関係者の言うことを鵜呑みにするな、ということだ。まさにその通り。行政は医療現場と国民の間に立ち、両者の間で均衡できる施策を取るべき立場なのである。医療側からの意見を一方的に受け入れるのは、自らの責任を放棄していることになる。今の政府有識者会議は、完全に医療側からの要望を伝える場になっており、それをそのまま受け止めない菅総理は、きちんと仕事をしているのだ。

長崎県知事は自らの考えを持たない人なので、医療側の意見を丸のみしている。

長崎県知事は科学的根拠をもとに規制をかけるべき


多分、であるが、知事の方針は、ゴールデンウイークの頃は思考力のない医師会の人たちの意見を丸のみしていたのだろうが、その後は長崎大学医学部の専門家の意見を採り入れるようになっていて、割と正常化しているのではないかと感じている。知事が全ての事象について知識を持ち判断するというのは不可能である。専門家の意見を仰ぐのは当然であり、その限りにおいて知事を批判するつもりは毛頭ない。だったら長崎大学の専門家が、もっと正しいメッセージを積極的に、少なくとも沖縄の高山医師程度には発信してもらいたい、というのが長崎市民としての私の気持ちである。

2020年12月11日金曜日

長崎県にも新型コロナの第3波がやってきたの?

 私は医療の専門家ではないので、確かなことは言えない。

但し、経済学の専門家ではあるので、統計は普通の人より遥かに読める。なので、統計資料をもとにした分析は、医学の専門家よりはきちんと出来ていると思う。

とりあえず、過去の記事を読んで頂ければ、私が新型コロナの流行や対処法について、ほぼ正しいことを言っていることは、確認できるはずだ。

また新型コロナに関する話は、医療の専門家が見る場でも頻繁に発言している。間違っていることを言えば、きちんと訂正してもらえる仲間に恵まれているお陰で、おおむね正しいことを言っていると思っている。


長崎県は現状、他県に比べて「第3波」が来ていない。直近1週間の人口10万人あたりの陽性者数は、全国45位だそうだ。下から3番目、間違いなく、少ない数字である。

ここの2参照。

この理由については、以前ブログに書いた。長崎は今年の1月に第1波が来ていて、世間では第2波だった時にすでに第3波を迎えているから、もう感染しても広がらないか軽症・無症状で済んで気付いてないんじゃないか、ということだ。

長崎で新型コロナは流行していないのか?

これは医学的な裏付けは全くありません。ただの個人の感想です。

では第3波は来ないのか。来るだろうけど、小さな波じゃないか、というのが、私の予想。これも、個人の感想です。

但し統計的に言えることは、世界中を見ても、寒い国からこの冬の流行は始まっている。日本でも北海道から始まり、東京・大阪で流行した。冬になれば流行が起こる、ということはずっと前から言われていたことで、その通りになっている。では長崎で流行が起こらないかといえば、どうやら福岡でも流行がやってきた感じで、単純に日本の中で相対的に暖かい地方は流行が始まるのが遅かったと考えるのが自然だろう。長崎でも、これから第3波がやってくると思っておく必要は、ある。


そもそも新型コロナの感染拡大を防ぐ方法はない、というのが世界の状況を見た結論だと言っていい。台湾やニュージーランドのように、早期に外国との行き来を遮断してしまえば、国内での感染を広げないことは可能だが、永遠に国境を開けなくなってしまう。

日本の離島だって同じこと。感染を起こさないためには、永遠に島と外部との行き来を閉ざさないといけない。それなら健康被害が少なく済む夏の間に感染が広がった方がまだマシだということを、7月に書いた。

「Go Toキャンペーン」活用して都会から観光客を呼び込もう

この記事に書いたことは、今振り返っても大筋正しかったと思う。冬になって感染が広がった北海道の離島では、今大騒ぎになっている。それに比べて長崎県の離島は、まだ夏に感染者が出たから、冬の被害は少なく済むだろう。

もちろん長崎県の離島でも、年末年始に感染者が出るだろうが、だからと言って帰省した人を責めてはいけない。いずれ感染者は出るのだ。問題を先送りにするべきではない。また万が一感染しても、長崎県の離島では大事に至らずに済んでいる。以前さんざん悪口を書いたが、ここは長崎県の医療体制を信用しよう。

長崎県のコロナ対策は目的が見えないことが問題


そして昨日、長崎市の飲食店でクラスターが発生した。

長崎市が過去最多の12人の新型コロナ感染を発表 接待を伴う飲食店でクラスター

そりゃ、必ずどこかで起こります。感染した人を責めてはいけません。

但し、感染原因はしっかり突き止める必要がある。それをやらないと、夏の長崎北陽台高校の集団感染と同じで、経験を活かすことができない。もし北陽台高校できちんと原因を探り結果を全国に公表していれば、全国の学校での集団感染を防げた可能性があるので、残念でならない。

北陽台高校の感染防止対策を見て具合が悪くなった


では今回の集団感染について。

2つ前のニュース記事から引用する。

店はフェイスシールドを準備するなど感染対策を行っていて、来店客の名前や連絡先を把握していることなどから、今のところ、市では店名の公表はしない方針です。

はっきり書きます。フェイスシールドは感染対策にはなりません。

マスクやフェイスシールドは飲食店では無意味です。きちんと換気をして下さい。それがほぼ唯一で最大の対策です。

これは完全に東京の専門家の言い方が間違っているのが悪い。何が対策になるのか、きちんと伝えていない。効果のない対策を取っても、意味がない。感染を起こしておいて、「対策は万全に立てていたけど、感染が起こったから仕方がない」と言うのは、大間違い。感染を起こさないような対策を取れていたのなら、取らなかった方が悪いのだ。先の北陽台高校の件も同じ。私は換気不足が原因だと思っているが、それをきちんと検証せずに、マスクだのフェイスシールドだの、意味のない対策を強化しても、また感染を起こす可能性は変わらない。それでは長崎県の教育と同じで、何の進歩もない。できないことをできなかったといって責めるのは良くないが、できることをやらずに、対策はやっていたから仕方がないと済ませてはいけないのだ。何度も繰り返すが、それでは長崎県の教育界と同じである。


その辺、長崎大学の専門家はきちんとしていると思っている。多分、長崎県や長崎市が打ち出す感染対策は長崎大学が監修している。国の対策より、遥かにまともだと、私は感じている。

という訳で、さきほどのスライドを再度引用。

https://www.pref.nagasaki.jp/shared/uploads/2020/12/1607497350.pdf

これの6番。

飲食事業者におかれては、適切な換気やパーティションの設置、料理を取り分けるなどの工夫をお願いします。

どこにもマスクだのフェイスシールドだの消毒だのとは書いていない。換気が第一、飛沫を防ぐのはパーティションと料理の取り分け。それだけだ。

飛沫防止はケースバイケースだと私は思っていて、例えばバイキングの料理は、料理を取る時に唾を飛ばさなければ大皿でも全く問題ない。パーティションにしても、ラーメン屋のカウンターみたいな所で1人ずつパーティションに区切ると、そこの換気が悪くなってウイルスがその席に溜まり、次に座った人が危ない、ということもある。パーティションは換気と引き換えの部分があるので、そこは場所の状況を見て考えるべきだ。専門家じゃないので明確には言えないが、理屈的にはこういうことになる。


そもそも、何で世間の人はマスクが万能だと思っているのか、私にはよくわからない。カラオケで歌う時にマスクをしていたって、換気が悪ければ集団感染は起こる。逆に、マスクをつけなくても、飛沫を直接浴びないように注意していれば、換気をきちんとしておけば感染は起こらない。間違っていたら、専門家の方、意見を下さい。

マスクを着用しないことで有名なスウェーデンでも、専門家が「マスクを着けると、それで安心して他の対策を怠る可能性があるから、マスク着用は推奨していない。」とはっきり言っている。私も先月スウェーデンに行ってきたが、ソーシャルディスタンスの対策は、日本より遥かに徹底していて、私には過剰対策に見えた。

そしてスライドを見る限り、長崎県は正しいことを言っていると思う。ただ、長崎大学の専門家が東京の人たちに気を使って、大きな声で正しいことを強調して言っていないのではないかと、普段から私は感じている。

長崎で大きな感染拡大を起こさないためにも、長崎県では「正しい指導」を飲食店に対して行って欲しい。せめて換気状況を調べるためにCO2測定器を置きましょう、という位のことは言って欲しい。逆効果にもなり得る、座席をパーティションで区切ることより、遥かに有効な感染防止対策なのだから。

2020年12月8日火曜日

「管理型旅行」をまず対馬で開始しよう

最初に書いておきます。まず実現不可能です。

でも、書きます。

韓国の報道だが、⽇本政府がオリンピックを控えて「管理型旅⾏」から開始しようという動きを⾒せているそうだ。

【独自】日本政府が金浦-羽田路線再開を要請、韓国政府は「コロナがあるので…」と拒否

上記記事の中から引⽤。

さらに⽇本側は、⼩規模旅⾏も再開しようという⽴場を韓国当局に伝えているという。公共交通機関の利⽤を禁⽌する条件でガイドが防疫の責任を負い、⼤型バスに10-20⼈だけ乗せて空港-観光地-ホテルのみを回る形式の旅⾏を検討しようというのだ。⽇本は来年の東京オリンピックのため「管理型旅⾏」を活性化する必要があると判断し、こうした⽅式を提案したといわれている。

対⾺にぴったりだと思いません?

現地の⼈の話だと、この件に限らず対⾺が実験台にされるのは市⺠感情からして認められないだろう、とのこと。

私もそのことには完全に同意する。地元が求めないことを国が押し付けてもいけない。GoToトラベルキャンペーンにしても、除外するかはあくまで地元の意⾒を尊重する、というのが国の⽅針だ。最初に「まず実現不可能です」と書いたのも、地元の多数派が「管理型旅⾏」による韓国⼈観光客の受け⼊れを望んでいるとは、思えないからだ。

だからここから先に書くことは、余計なお世話でしかないのだが、とりあえず書く。


JR九州がビートル廃⽌の⽅向性を打ち出した。

対馬「混乗便」休止へ JR九州高速船 国際線再開後も寄港せず

これは個⼈的には九州郵船が路線を引き継ぐなり、地元で新会社を設⽴して何とか路線を維持するとかの策を早めに練る必要があると思っているが、その話はここではしない。

JR九州は現在所有しているジェットフォイルを売るのだろうが、すぐには売れないだろう。だから、とりあえずはこの「管理型旅⾏」で⽐⽥勝釜⼭航路を復活させ、有効活⽤させるとJR九州の経営も助かるし、ある意味対⾺側からJR九州に恩を売ることになり、航路継続のわずかな可能性を残すことにもつながる。

「管理型旅⾏」を契機に、対⾺における韓国⼈観光旅⾏を正常化させる道筋をつけることもできる。

「管理型旅⾏」を許可するのは、⽇本資本の業者に限るという制限を付ければいい。当然ガイドも⽇本側が認めた⼈のみ。そうすることによって、悪質な韓国⼈添乗員を追放することができる。⻑期的には韓国⼈添乗員も免許制にして⽇本側が適性の判断をする制度を作る。そして悪質さが認められたら⽇本への⼊国を停⽌する措置を取るようになれば、韓国⼈ガイドの正常化にもつながる。

当⾯は宿泊施設は韓国資本の所に限るようにしてもいい。⽇本資本のホテルは、せっかく⽇本⼈観光客が増えているのに韓国⼈が来るようになれば、悪評が⽴つので避けるだろう。

免税店は、もともと韓国⼈しか相⼿にしていなかったのだから、この旅⾏が再開されたら、また開店するだろう。

バスの運転⼿が嫌がりますか?私が運転しますよ。私は⼤型⼆種免許を持ってますから。いつでも声をかけて下さい。ヤマダさん、よろしく(苦笑)。

そしてこの時期だと、多少⾼くても参加する韓国⼈は相当いると思われる。これを期に、韓国⼈向けの対⾺ツアーを、もう少し妥当な値段に引き上げることも可能だ。

⾊々と可能性は広がると思うのだが、まあ島⺠感情からして、無理でしょうね。