2019年5月30日木曜日

ORCは1機を予備機にして欠航を防ぐ努力をせよ

ORCがまた機材トラブルで欠航を発生させ、国土交通省から口頭指導を受けたというニュースを目にした。

同一機体で不具合相次ぎ、国指導 長崎空港拠点のORC

ORC旅客機トラブル欠航相次ぐ



これは機材の老朽化が最大の原因なので、正直言って防ぎようがない。
とにかく突然の欠航が多くて、安心して利用できないという声は、よく聞く。

解決策としてATR42という機材を入れようという話は、このブログでも何度も書いている。しかし解決することなく、どんどん事態が悪化しているという状況だ。もう長崎県にせよ長崎市にせよ、とにかく問題を先送りにするという姿勢は、何とかならないのだろうか。

欠航が多い理由は、2機導入しているDHC-8-200(Q200、39席)という機種が老朽化していて、代替機が今だに無い、ということである。ORCは完全にANAの下僕化していて、機材導入や路線開設はANAの意向で動いているとしか傍目には見えない。そして、ANAの意向で更新機はDHC-8-400(Q400、74席)という従来機より大型の機材になった。

ところが、Q400では壱岐空港に離発着できないという問題が生じ、今だに解決策が決まっていない。そうこうしているうちに、Q200の老朽化が進み、整備不良による欠航が続発するという状況になった。

これを防ぐには、もうQ200のうち1機を予備機にまわすしかないと私は思う。Q200がないと困るのは壱岐空港便だけなので、壱岐便にQ200をあて、他の路線はQ400で運行すれば問題ない。

そもそもORCのQ400は今どこを飛んでいるのか。長崎とは全く関係のない福岡宮崎とか、福岡小松に飛んでいるのだ。これは単にANAが飛ばすよりORCに飛ばさせた方が経費が安くつくという、ANAの意向だとしか思えない。

この小松に飛んでいる機材を対馬や福江に回せば、Q200が1機でも長崎県の離島路線網に問題はない。特に長崎対馬便はQ200では定員が少なすぎて、金曜の夜や月曜の朝は満席が続発するという状況になっている。

ちなみに2019年5月31日(金)の対馬長崎便の予約状況。全便満席である。



もっとも、最近は欠航になると困るのでORCの利用は避けられるようになっているみたいだが。

この路線はQ400を導入した方が利用者のためになるのは間違いない。そもそもここはANAがボーイング737というジェット機を1日2便朝夕に飛ばしていた。それで黒字だったにも関わらず、ORCの収益改善のためにORCに移管し機材が小さくなったため、満席が続発するようになったという経緯がある。機材を小型化して便数を増やせば便利になるのは、1日中平均して利用客がいる路線である。長崎対馬のようなビジネス客が大多数の路線では、乗客は朝夕に集中する。そこに合わせた機材を投入しないと、客をさばききれないのは明白なのに、県は「小型化しても便数が増えれば便利になる」と言ってごまかしてきた。この路線で一番利用が多いのは県職員なんだろうから、そんなのは嘘であるとわかっているはずなのに。


今の状況だと、お盆の繁忙期に突然の欠航で移動の足が奪われるという事態になる心配が大きい。Yahooニュースのコメント欄でも、五島の人が去年のお盆にORCが突然欠航して困ったから事前に予備機を用意するなり手を打って欲しいという声がある。とりあえずできることは、Q200を1機予備機にまわすことだ。これは県やORCが自ら対処するとは思えないので、国土交通省に指導してもらうしか手はない。幸い、現在長崎県の副知事は国土交通省からの出向者である。副知事主導で県民の足を守る方策を実行してもらいたい。

2019年5月17日金曜日

十八銀行は詐欺集団になったのか?

昨日、十八銀行の担当者から私に面談のアポを取りたいとの連絡があった。

目的も言わずにアポだけ取りたいという点で怪しさ満点だったのだが、とりあえず時間の約束はした。

そして今日、約束の時間に次長と一緒にやって来た。

そこで契約書に印鑑を押すように言われたのだが、次長の説明と契約書の内容が全く違っていた。

私は次長に対し、「契約書の内容も次長の説明も了解できるものだが、説明と全く違う内容の契約書にハンコは押せない」と言って、帰ってもらった。

何が起こってるんでしょうね。とりあえず、「銀行が書面と違う説明を顧客にすることは通常あり得ないから、次長が嘘をついていると判断せざるを得ない」と言っておいたけど、福岡銀行との経営統合で十八銀行の中身がおかしくなっていることだけは、間違いなさそうだ。

動きがあれば、続報を掲載する予定です。

2019年5月10日金曜日

供託金が返還されました

今日、供託金の返還を受けた。無事、供託金返還ラインを越える得票はあったので(苦笑)。

これで選挙に関する事務的作業は全て終了した。
もう選挙に関わる必要がないと思うと、せいせいする感じだ。

昨日、選挙管理委員会から手紙が届き、その手紙を持って選管に行って証明書をもらい、その証明書を持って法務局に行き、供託金の返還手続きをする。何も難しい話ではない。

しかし、これがわからない現職議員がいるのが驚きである。驚きというか、この数ヶ月の選挙に関する事務作業で、現職議員と市職員とのやりとりを聞いていると、この程度では驚かなくなっているのが真相なのだ。ほんとうに、議員と職員のやりとりを有権者の方々に聞いてもらいたい、と、ほんとうに思うのが今の私の心境である。

返還手続きがわからないというが、選管から送ってきた手紙を見れば、はっきりやり方が書いてある。

と思って今見たら、全部は書いてなかった。


普通は、この手紙を見たら、選管に行くでしょ。
そして、供託金を払い戻すには法務局に行かなきゃいけないだろうね、と思って、供託時に法務局から貰った文書を読む。


それがこの文書。

こうなるのが普通の流れだと私は思うのだが、議員の常識は違うらしい。
もう供託金払ったのは何ヶ月も前だからね。そんな文書知らないよ、職員に聞けばいいさ、というのが、普通の議員の感覚みたいだ。

そして最初の話。どうやらこの議員は、手紙を全く読んでいないらしい。選管の人に法務局に行けと言われて、選管に行かずに法務局にいきなり来たんだって。

そんなことを選管の人が言うはずがないのだが、納得いかないようで、法務局から選管の職員に電話をかけていた。電話をかける前に手紙を読めよ、この手紙何行なんだよ、と言いたくなるのだが、どうやら議員には文章が読めない人が沢山いるらしい。


そもそも議員は読み書きが苦手な人が多い。議員の学歴が低くて困るという記事はアゴラに投稿したが、今の時代、学歴が低いことと読み書きの能力が低いことは相関が高い。そして私と比べて議員の学歴が低いと言っている訳ではなく、市・県の職員と比べて議員の学歴が低いことが問題だと言っている。そのくせ態度は職員より議員の方が大きいから、議員は職員に読み書きをさせるのが日常になっているようだ。

それで、届いた文書を読みもせずに職員に電話をかける、と。その電話でまわりにどれだけの迷惑をかけているのか、全く気にしていないそぶりである。

法務局の担当職員は1人。私はその職員が私の返還手続きを終えるまで、じっと待っている。その間に議員からの問い合わせがあるので、職員の作業が中断して、私の書類がなかなか出来上がらない。私が待っている間にも議員が何人か来たし、問い合わせの電話もかかってきた。

しかし、何で議員センセイ達は、有権者の前ではペコペコ頭を下げるのに、職員に対してはあんなに偉そうな態度を取るんだろうね。職員だって有権者なのに(苦笑)。一応、私には挨拶して行ったけど。

今日限りで選挙関係の作業も終わったので、こういう議員と職員のやり取りを見なくて済むだけでも、せいせいした気分である。


アゴラに日本は地方議員の数が多すぎるという記事があった。アメリカの地方議会は人数も少なく、ほぼボランティアだと紹介されているが、日本でもこんな議員しか(でないと)当選できないような現状を考えると、アメリカのようにボランティアベースにした方がいいと強く思うようになった。

今の議会は、議員の読み書き能力が職員より数段劣るので、職員が出した議案の内容を理解できず、職員に言われるとおりにそのまま議会で通す、という状況になっている。そういう議員を選んでいるのは有権者なので、議員に対してどうこうしろと言うつもりは無い。

しかし、文章の読み書きができない議員に年間1千万円以上の報酬と政務活動費を払う必要性は、全く無い。私はそういう議員を当選させる有権者が悪いと今まで思っていたが、今日の議員達の行動を見ていると、抜本的に議会制度を変えるしかないと、考えを改めた。

2019年5月5日日曜日

私が市議選に当選するにはどうすればいいのか

選挙に関する話はアゴラにも投稿しているので、興味のある方はそちらも読んで頂きたい。

アゴラ「地方議員の成り手不足は解消できるか」

私も研究者の端くれとして、「私がどうすれば市議選に当選できるか」について「学術的に」考えてみたい。

今回の選挙は投票率が低く、浮動票が動かない、いかに基礎票を持っているかが重要だった。今後も投票率が低いことは予想されるので、いかに自分の基礎票を増やすかが課題になる。

私が獲得した票数は931。今回は当選ラインが低かったので、あと1200票あれば当選ラインを上回れたが、通常の選挙で当選するにはあと2000票は必要だ。

まずこの931票が、私と両親兄弟全ての同窓生など友人関係を集めた限界だと思う。今回の選挙戦では、友人知人関係以外には投票をお願いに行っていないこともあり、それ以外の票数はわずかだと思われる。

そして知人関係でこれ以上票を増やすのは相当困難なので、他から票を集めないといけない。知人関係を掘り起こせ、なんて意見は無責任。仮に倍になった所で当選ラインには届かないし、そもそも倍にするのだって相当大変である。市議選は、他の候補者とすぐぶつかる。直接の知人なら私に投票してもらえても、その知人はともかく親兄弟であっても、他の候補者にぶつかるのは日常茶飯事である。


ではどこから集めるのか。一番最初に思いつくのは、地元自治会である。

そのためには、浜の町などの中心商店街からの支持を得ないといけないのだが、私はこのブログにも書いている通り、中心商店街に対しては厳しい意見を持っている。議員になりたいからといって自分の意見を変えるつもりもないし、商店街からの支援を得たからといって商店街の利益を代弁するような議員になるつもりは毛頭ない。だから、地元からの支援を得る、ということは、不可能である。

地元以外からの支持を集めるには、それこそ市内全域でミニ集会を数多く開いて支援者を増やす以外の方法はない。いくらネットで政策を訴えても、今の長崎市の状況で支援者を増やすことが相当困難であろうことは、今回の選挙戦からも予想できる。だから、実際に集会を開いて政策を地道に訴えるしかないのだ。

こうしたやり方で2000人の支援者を増やすにはどうすればいいのか。1回20人集めるとして、100ヶ所。1年でやろうとすれば、週2回ペース。1ヶ所1回だけで参加した人数分の支援者を得られるとは限らないので、1ヶ所につき2回ずつ開催するとすれば、2年間は週2回ペースで集会を開かないといけない。

私はしゃべるのは得意なので、このペースで講演すること位は問題なくできると思う。しかし、どうやって会場の準備をしたり人を集めたりするのだろうか。

逆にいえば、それだけの準備を全部やってくれるという人がいれば、次の選挙に出ても構わないと思う。しかし、誰が、何のメリットがあって、そんな大変な作業をしようと思うだろうか。

市長選でも4年後の橋本氏の出馬に期待する声がある、という記事が長崎新聞に出ている。しかし期待するだけで何もしないのでは、当人はたまったものではないと思う。特に橋本氏は市議の職も失っているので、「落選した政治家は、その後どうやって生きていくのか問題」だってあるのだ。次に期待するのであれば、まず生活の世話から始まって、選挙に向けた手伝いは何ができるのか具体的に言って欲しい。何も手伝わないで期待だけする、というのは、無責任にもほどがある、と、落選者の立場として、声を大にして言いたい。