2020年8月2日日曜日

過度なコロナ対策で子どもに責任を負わせるな

内容的には前回の続きになる。

なぜコロナ対策で高齢者の行動に制限をかけない?


長崎県でも学校で集団感染が起こり、大騒ぎになっている。
私は学校関係者とつながりが無いので、実際にどうなのかは、わからないが、多分大騒ぎになっているのだろう。

繰り返し書いているが、もう新型コロナによる病気の特徴は、かなりわかってきている。致死率はインフルエンザ並みで、一番違うのは、インフルエンザでは子どもも死ぬが、新型コロナでは死なないということだ。日本では20歳未満の新型コロナ死者は、今だにゼロである。

それなのに、何故コロナ対策で子どもの行動が制限されるのか。前回も書いたが、高総体の中止は、大人の都合に高校生が巻き込まれただけだ。高校生は罹患しても死なない。死ぬ可能性があるのは、役員その他の高齢者だ。だったら、高齢者は会場立ち入り禁止にして高総体を開催すれば良かったのだ。

今後も、子どもたちにとっては一生の思いでになる行事が、どんどん中止に追い込まれるだろう。これから行われる修学旅行や体育祭・文化祭はどうなるのか。


私が高校三年生の時に昭和天皇が崩御した。もう時代は平成も過ぎ令和に入ったので、その時のことを覚えている人も少なくなってきただろう。しかし、当時の高校三年生にとっては、あらゆる行事が自粛になり、一生忘れられない出来事になっている。

私の高3時の秋の体育祭文化祭は、中止にはならなかったが規模縮小された。準備段階から、今一つ盛り上がれなかった。そしてもし前日に天皇が崩御したら、多分中止になっていただろう。それを事前に学校側が決めていたかどうかは知らないが、常識的には中止だったと思う。

では、今年は秋の体育祭や文化祭の前日に校内でコロナ罹患者が発覚したら、どうするのか。中止にするのだろうか。多分、中止にするのだろうが、それをきちんと決めておけるのか。

日本の文部科学省は、最初から新型コロナ罹患者に対する対応は、インフルエンザ並みにするという指針を出していた。罹患者が出れば、本人が出席停止になるだけで、学級閉鎖や、ましてや学校閉鎖にする必要はない、という判断だった。ところが各地の自治体が、陽性者が1人でも出れば学校を閉鎖しまくっていった。

長崎県の教育委員会では、このことについてどう考えるのだろうか。多分、行事は一切中止という通達を出すと思われるが、昭和天皇の自粛ムードを経験した人間からすると、必要以上の対応をして高校生の一生の思い出に残るイベントを、簡単に中止にして貰いたくないという気持ちが強い。今の新型コロナによる重症者・死者の状況を見れば、学校での対応はインフルエンザ並みで十分である。

また、中止にすれば、陽性反応が出た(敢えて罹患したとは書かない)生徒や先生に、一生の傷を負わせることになる。「罹患した人は悪くない。責めてはいけない。」といくら言っても、自分のせいで行事を中止にさせたとなれば、本人は一生責任を感じるはずだ。生徒に大きな責任をかぶせるような決定を、絶対に行政側がやってはいけない。


<追記>
専門医の方が作った素晴らしいスライドがありました。
学校閉鎖についても書いてあります。
是非皆さん読んで下さい。

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