2020年8月18日火曜日

雲仙でのテレワーク推進は子ども中心の発想で

前回の続き。

雲仙温泉は避暑地としての魅力向上を


雲仙温泉では、6日間滞在できる観光地を目指しているそうである。

6日間滞在できる雲仙 ワーケーション施設充実へ コロナ禍対応で市観光戦略


お父さんがリモートワークで6日間滞在するとしたら、その間に奥さん子ども達は何をする?という問題が発生する。

しかしここは逆に、子ども達が6日間滞在することを目的とした行事を作り、それに親が付いてくるという発想に切り替えられないだろうか。

子どもに6日間滞在する目的と作るのは、簡単である。塾の夏季講習であったり、スポーツ合宿であったり。誘致できれば、それは難しいことではない。それを、「子どもだけの合宿」ではなく、親も一緒に来てもらって、昼間は子どもの行事、夜は家族で過ごす、というパターンを作ればいい。

例えば英進館に雲仙で夏季講習をやってもらうのは、どうだろう。九州全域から集めれば、それなりの講座を開設する規模にはできるのではないか。またそれであれば、旧雲仙小学校の校舎を、そのまま使える。

とりあえず初年度は校舎使用料を無料にする、ということでもいいと思う。こういう方向のほうが、いきなりワーケーションで社会人を呼ぶよりは、遥かに簡単ではないだろうか。

各旅館にも塾と提携していろんなパックを出してもらう。週末だけお父さんも合流するというケースも想定して、食事の内容を宿泊日によって変えるのもいいだろう。


お母さんはどうするのか。スポーツ合宿であれば、ずっと子どもの練習を見ているのもいいと思う。塾だと、そうもいかないだろうから、外で散歩してもらったりお茶してもらうような施設を用意しなければならない。

アウトレットモール的なものがあれば、昼間に買い物ができていい。しかし、いきなりそういう施設を作り経営的に成り立たせるのは難しい。しかし、インバウンド向けの免税店と組み合わせれば、インバウンド客も合わせた需要を満たせて、観光地としての魅力を高めることができる。

高原の避暑地といえば軽井沢が挙げられるが、軽井沢もアウトレットモールを作って大成功している。どんどん売場面積が拡大され、今はアウトレットではない「ショッピングプラザ」を名乗るようになった。

関東近郊では、この軽井沢を始め御殿場など郊外のリゾート地にアウトレットモールを建設する流れができた。週末には都心から沢山の買い物客が訪れる上に、近年ではインバウンド客も多く利用するようになった。御殿場のアウトレットモールへは、富士山へのインバウンド客が多く訪れている。


いきなりビジネスでのワーケーション客を誘致する施設を用意するより、まず子ども向けの合宿を誘致して、そこから広げていく方が、より現実的だと思う。