2018年12月3日月曜日

長崎空港国際線に対する有効な補助金の使い方

前回の続き

長崎空港の国際線利用者を増やすには、その便利さを県民に知ってもらわないといけない。ソウル便の場合、ソウル発が早すぎて、ソウルに宿泊した人が利用するのは苦痛でしかない。補助金を出して利用してもらっても、2度と利用しないと思われる危険性が高く逆効果でしかない、という話を書いた。

批判するだけでは生産性がない。ではどうしたらいいのか、ということを、本稿では述べる。


ソウル便はソウル発が早すぎて、宿泊先から空港に向かうのには厳しいが、ソウル早朝着便であれば逆に利用しやすい、ということを前回書いた。

具体的にはどういう便があるのか。アシアナ航空のHPで検索した結果を以下に示す。

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行先 長崎発 ソウル着 ソウル発 現地着
シンガポール 10:15 11:45 16:20 21:55
バンコク 18:20 22:15
香港 15:55 18:55
サンフランシスコ 18:00 11:25
ロサンゼルス 14:40 8:40


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行先 現地発 ソウル着 ソウル発 長崎着
シンガポール 23:10 6:35 7:55 9:15
バンコク 23:10 6:35
香港 1:00 5:30
サンフランシスコ 23:30 5:30
ロサンゼルス 23:00 5:20
表が乱れている点はご容赦下さい。うまく行きません(苦笑)。

こうして行き先を示されたら、ソウルに向かう人以外にも乗客を集められそうな気がしないだろうか。特にロサンゼルスは結構いい時間帯になっていると思う。

帰りはみんな深夜便になる。深夜便は最終日まで現地で有効に時間を使うことができるし、帰ってきた日もそのまま仕事に行ってもいいし、ゆっくり休んでもいいが、現地での宿泊を減らせるのでホテル代を節約できるというメリットがある。

行きは確かにソウルでの乗り継ぎ時間が結構あるが、仁川空港は空港内でも時間が潰せるし、一旦入国して短時間の無料観光ツアーに参加してもいい。そこを考えても、長崎から福岡空港まで行って現地に向かうよりは、長崎空港からソウル乗り継ぎで行く方が快適である。

こうしたプランを県内の旅行会社で大々的に売り出せば、それなりの利用者は集まるのではないだろうか。前回リンクを張った記事にあるように、ソウル便の補助金利用申請者が5人、というのよりは、多く集まるはずだ。


続いて補助金の使い方だが、旅行代金5千円割引よりは、空港駐車場無料、のほうが効果は高いと思われる。

前回の記事にもあるように、長崎県内から福岡空港まで車で行って国際線を利用する人も多い。私も時々、福岡空港の国際線駐車場を利用する。ここは24時間1000円なので、5日で5000円かかる。まさに補助金相応の金額だ。

長崎空港駐車場の利用料割引に補助金の5000円を使えば、福岡空港の駐車場よりもっと長い日数分に充てることができる。長崎空港の駐車場であれば、県の補助金利用のためなら駐車料金の値引きも可能だろう。東南アジア方面へ行く人の駐車場利用は3〜4日だろうから、北米行きの人にはもっと長く使わせてあげてもいい。上限15日とかにしても、現在の旅行代金5000円引きよりは同じ補助金総額で多くの人に利用してもらえるのではないだろうか。


県の施策は申し訳ないが実際に旅行をする人の気持ちを考えているとは思えない。できれば私のような案も検討して、長崎空港の国際線利用者をもっと増やせることを願っている。