2023年4月27日木曜日

長崎港にダイヤモンドプリンセスがやって来た

前回の続きになります。

長崎港のクルーズ船寄港、順調に増えています

今日の昼間、浜の町を歩いていると外国人が沢山いたので、またクルーズ船が寄港しているのかと調べてみると、ダイヤモンドプリンセス号が「里帰り」していた。

私も久しぶりにクルーズターミナルに行ってみることにした。


浜の町から大浦海岸に向かう電車の中でクルーズ船の乗客っぽい人がいたから話しかけてみると、日本語が通じなかった。日本人かと思えば、どうやらシンガポール人だった感じ。英語で「ダイヤモンドプリンセスは長崎で建造されたんですよ」と言ったら、「知っている」との返事。外国人乗客にもそれを知らせているんだね。電停で降りた時、対岸の造船所を指さして「あそこで生まれたんだよ」と教えた。


やっぱり大型客船が接岸していてこそ、長崎港だと強く思う。私が「さるくガイド」をやっていた時も、風頭の龍馬像の場所からクルーズ船が着岸しているのを案内するのは、絵になって良かった。


そしてクルーズターミナルの中に入る。私は以前、ここでクルーズ船乗客向けに果物を売っていたので、その時に一緒だった顔見知りの人がいないかな、と探すと、いらっしゃいました。やっと商売ができて、嬉しそうな反面、「大きい船が来ないので、あんまり売れないんですよ。今日は久しぶりに大きい船です。」と忙しそうにしていた。

今日の乗客は2000人で、うち日本人は400人だとか。ダイヤモンドプリンセスは今日本路線を中心に運行されていて、航海中1ヶ所だけ外国(だいたい釜山)を挟んで国際航路扱いをしている。そういう「実質国内航路」でもこの日本人乗客比率ということは、やはり日本人はまだクルーズ船を敬遠しているということだろう。

基本、この船の航路は横浜港を起点・終点にしている。外国への寄港は韓国だけ。では外国人乗客はどうやって来ているのかを考えてみよう。何のことはない、飛行機で日本に来て、横浜から乗下船しているのだ。


ではこの外国人を長崎で乗下船させることはできないのだろうか。「世界航路」の船だと、東アジアの寄港地が香港・上海・釜山・長崎だけであることも多い。つまり日本での寄港地は長崎だけなのだ。こういう船に長崎から乗下船してもらえば、長崎に宿泊して貰えて地元への経済効果も高い。

それができなかった理由の1つに、宿泊施設の問題があった。海外から日本まで来てクルーズ船の旅を楽しむような富裕層に泊まってもらえるホテルが長崎には無かったのである。

しかし今はヒルトンが開業し、他にも外資系高級ホテルがオープンする予定がある。ガーデンヒルズも西洋人観光客が好きそうな感じに改装され、クルーズ船利用客が泊まれるホテルがない、という状況ではなくなったと言える。

今後は長崎港で乗下船できるようなチケットの売り方ができるよう、長崎の観光団体が営業をかけられる素地はできたので、頑張って欲しい。