駅周辺の問題に関わるようになって思うのは、いろんな人と話をすると、いろんなアイデアが出てくるということである。個人の発想や能力には限界があるので、話をするというのは重要なことだということを再認識させられている。
このブログで書いている内容が、ほんの一部でも実現されれば、本当に素晴らしいことだと思う。また、このブログに書いていることは、私1人のアイデアではない。いろんな人が出したアイデアを、私がまとめて書いているだけだ。
それで前回(というかこれまで全体)の補足なのだが、そもそも「トランジットモール」って何なの?ということを書いておく。
言葉ではわかりにくいから、写真を見てもらいたい。
私がフランスのニースで撮ってきたものである。
商店街の中を路面電車が走っている。線路の上を普通に人が歩いている。
これは上の写真の先の区間。広場の中を路面電車が走っている。
上と同様。この区間のすごい所は、架線がないこと。ここだけバッテリーで走る。
新長崎駅の改札口と現電停の間も、こうして歩行者と路面電車だけが走るようにすればいい、というのが私の案である。
ついでなので、富山駅の写真も。
新幹線の改札口。後ろを振り返ると、
正面に路面電車のホームが。雨が降っても濡れずに乗り換えができる。
新幹線の高架下に、路面電車が入っていきます。
市議会議員の方々も視察に行っているので、富山駅の現状を見ると、長崎でも実現したくなるのが自然な感覚だろう。
それから今回のタイトルに関する話に移る。
現在のアミュプラザ裏の旭大橋側道部分にペデストリアンデッキを作って、国道202号線から県庁までの導線を高架にして完全歩車分離を実現させれば、地上部分の歩道は狭くしても問題ないのではないだろうか。その分車線を増やせる。
この部分については先日の市議会特別委員会でも大きな話題になった。今でもアミュプラザ駐車場入口が混雑しているのに、駅が移転すれば今以上に大渋滞になるのは明白だから、拡張して欲しい、という意見が委員の議員から出た。それに対し市は「道路幅が狭いから難しい」という答弁だった。実はこの部分は県道なので、市が打てる対策は限られているのだ。
側道を広げる土地はアミュプラザ側にあると思えるが、あの部分は駅ビルへの搬入口が必要で、ある程度の車道なり導入路は必要になる。そこまで考えると、土地が狭いことに違いはない。
となると、もう完全歩車分離にしてしまって、地上部分は人が歩かないようにすればいいのではないか、という案が浮かんだ。
この辺は法的な条件がわからないので何とも言えないが、浸水時に県庁舎までの高架の導線が確保されることは非常に重要なので、県側に早めの対策を打って欲しい所である。