2020年4月27日月曜日

クルーズ船を追い出した長崎港は将来痛い目にあう

普段あんまり露骨に個人名を出して悪口を書くことはないのだが。
今回のクルーズ船をめぐる中村知事の対応には、本当に腹が立つ。

普段船会社に対してたくさん長崎港に来て下さいと言っているくせに、相手が困っている時に追い出すというのは、どういうことだ。

私が船会社だったら、治療をしてくれたことに対して感謝はしても、以後極力長崎港には近付きたくないと思う。

困っている人がいれば助けてあげるのが、人として当たり前のことではないだろうか。

クルーズ船2隻が長崎出港 国通じ県が協力求める

また24日に長崎を出港した同社所有のコスタ・ベネチア(13万5千トン、乗組員781人)が、予定時刻の午後6時半を大幅に遅れて、同11時前に松が枝岸壁を離岸した理由について県は「次の行き先がなかったのではないか」と説明。

行き先がなくて困っている船に対し、とにかく出て行けというのは、何なのでしょう?
これ、命令出したの、中村知事ですよね?

そりゃ、船内にたくさんの患者が出て、大変になったことは、わかる。でも、医師会の言い方はどうなの?「医師会に過剰な負担がかからないように、私から国に強く要請する」と、中村知事が言わないといけないんじゃないの?

長崎大学には感染症の研究拠点がある。こんな時こそ、「我々に任せろ」と士気が上がったはずだ。私も研究者として、わかる。ここは自分たちの出番だ、と思ったはずだし、思わなかったんなら、悪いけど税金使ってあなたたちを雇う価値はない。すぐに職を辞して下さい。

「コスタアトランチカ」の船員は600人超。多分、全員検査しないといけなくなるな、と思ったら、やっぱりそうなった。で、何日かかるかな、と思えば、えらい早く全員の検査が終わった。

客船乗員全検体600人超 4日間で迅速検査 長崎大協力

検査の指揮を執った同大感染症共同研究拠点の安田二朗教授は「これをもう一回やれと言われたら誰か倒れます」と苦笑い。
いや、お疲れ様でした。大変だったでしょう。でも、充実感はあったと思う。研究者として社会の役に立てるのは、ほんとうに誇りに思えることだ。長崎大学の研究者には「面倒だからクルーズ船に出ていって欲しい」と思っている人がいないことを、信じている。

陰性乗組員帰国へ 他2隻は近く出港 コスタ社

同工場にとどまっているクルーズ船コスタ・セレーナ(11万4千トン、乗組員669人)とコスタ・ネオロマンチカ(5万6千トン、乗組員393人)が近く長崎を出港することも発表。2隻は国外に向かうが、行き先は未定という。

「やることはやったから、早く出ていって下さい」なんですか。行き先は未定なんですよ。これが、普段クルーズ船誘致を進めている港のやることですか。私、相当腹が立ってます。

集団感染の長崎停泊クルーズ船 「交代の乗下船は必要」日本支社幹部が経緯説明

 その上で「船を受け入れていただいた三菱や県、市に感謝している。情報は判明次第開示していきたい」と述べた。
そりゃ、感謝はするでしょう。で、この人たちをまた路頭に迷わせるのですか?そして落ち着いたら、「長崎港に来て下さい」と言うのですか?


とにかく中村知事の虫の良さには、腹が立っている。人として、おかしいと思う。

ここまで書いているのを読んでも、「クルーズ船は早く出て行け」という長崎市民はいるんでしょうね。どう思うのも勝手です。


<追記>
三菱重工記念長崎病院がクルーズ船の患者を受け入れることになった。

クルーズ乗組員治療 受け入れ表明 三菱重工記念長崎病院


受け入れようと思えば、やり方は色々出てくる。やろうとする気持ちが、まず重要。
それをする前に追い出そうとする中村知事の態度は、絶対におかしい。